出不精で人見知りが行く石垣島1週間の旅1日目
出不精で、日がな一日家の中でこもりっぱなしの自分が1週間も石垣島に行こうと思ったのは、何となく家にこもりっきりではダメだと思っていたのと、離島に移住してみたい!という思いからだった。
ではなぜ石垣島なのか!?
それは、星空が綺麗らしいから! という単純な理由。
だって都会にいたら星なんて見えないじゃん!
そんな適当な理由で予定を組んで、いざ出発の日
石垣島初日は、朝3時起きというスケジュールでスタート。
3時に起きて京都駅5:10初の関空行きに乗らないと、7:45分発の石垣行きに間に合わないという、田舎暮らしにはいささか厳しいスケジュールだった。
正直出発日になると、一人で大丈夫だろうか?とか、1週間も何して過ごすんだ!とか、不安でいっぱいで、行きたくない気持ちの方が圧倒的だった。
だって、家の中の方が人にも会わないし、余計なこと考えなくてもいいし、気楽じゃん!
殻にこもったヤドカリがごとく、全く外に出ようとしない、まさに出不精の鏡。
半ばいやいやながらも、お金も払ってしまったし、家族などにも行くことは伝えてしまい、今更行かないなんて言えない始末。
しょうがないので、何とか関空に到着し、石垣行きの飛行機に乗ったら、あっという間に石垣島に到着してしまった。
ちなみに、ちょうどその時台風21号の影響で、関空の第一ターミナルが水没、連絡橋も破壊され、関空にはほとんど人が居ないような状態だった。
連絡橋はまだ残骸や橋が外れたままで、片道しか通行することができない。
さて、移動時間は大阪からたった2時間で石垣島まで着いてしまう。超早い!
旅行した気に全くならないと言うか、早すぎる。
ついでにpeachの飛行機は超揺れた。離陸時にちょっと気分が悪くなって吐きそうになったぐらい揺れた。
石垣空港に到着してまず思ったのが、案外大きいなあと言うもの。
中も綺麗で観光客も多く、とても賑わっていた。団体やカップルが多い中、一人旅の自分が超浮いてる・・・
ここですでに後悔し始めた。彼女なんて居た時の方が少ない自分にとって、石垣島に来ている観光客はキラッキラしてて、根暗な自分には目に毒。
早速精神的にやられ始めた自分は、とにかく宿をとったゲストハウスまで行こうと思った。
そう、ゲストハウス。
出不精で人見知りな自分が、ただ安いだけで選んだのが、1泊二千円という格安ゲストハウスだった。二千円なのに個室が有って、めっちゃいいじゃん!なんて思ってとったのだが、それをのちのち後悔することになる・・・。
さて、空港からバスにのって石垣島の繁華街へ。
気温は蒸し暑く、9月に入って涼しくなり始めた京都と違い、石垣島は気温も湿度も高く、汗がじんわりと湧き出るような暑さだった。
そんな中、汗をダラダラかきつつ向かったゲストハウス。
入り口を見ると、どうやら本日満室の看板が。どうやらとても人気があるようだ。
とりあえず中に入り、店主に挨拶、心地いい感じの人で、夫婦?でゲストハウスを運営されていた。
挨拶してからの、中の案内。
色々主に扱い方やちょっとしたルールだった。
そして最後に一言「あ、そうだった。今泊まってるの全員女性だから、そこのとこよろしくね」
・・・・・・
なんだ【そこのところ】って! こんなコミュ障で、女性なんかと数年話してない自分が一体何をするって言うんだ!
てか女性ばっかりとか、満室で自分以外女性とか、やりづらいにもほどがあるわ!
ちなみに、個室があると言っても、天井付近は壁がなく、全て繋がっているため音などは丸聞こえ。
女性だけで集まり、ワイワイされると、全て丸聞こえでとてつもなく出にくいのだ。
しかもトイレや洗面所などは、共有スペースを抜けないといけない。
つまり、トイレや洗面所を使用しようと思うと、女性がワイワイしているところに突っ込む必要があるのだ。
何と言うハードモード。
流石にこれは敷居が高すぎる。人とまともに会話するのも苦手な自分だ。それなのに周りが女性だらけの中、突っ込むことや、さらに会話に入って一緒に楽しむなんて不可能に近い。てか無理!
そんなことは到着したばかりの自分はまだわかっていない。ただ自分以外女性だと言うことに内心恐々としながら、でもまだどうにか大丈夫だろうと、とりあえず近場に観光することにした。
最初に向かったのは竹富島だった。
石垣島から船で10分程度。沖縄の原風景が残る綺麗な島だった。
行くのは簡単だった。船のチケットを買って行くだけだ。
しかし、港にいるのは相変わらずカップルやリア充だらけ。そんな中冴えない男が一人いるのは周りからとても浮いて居ただろう。
朝3時から全く食事を取って居なかったので、港で売ってる牛丼350円を一人寂しく待合席で食べてる自分。
「なんで観光地にきて牛丼を、しかも待合室で食ってんのこいつ?」といった視線が痛い。
かき込むように牛丼を食い、そうそうに竹富島に向かった。
マリンボートに乗ったり、水牛にのって、移動したりと、比較的楽しめたが、周りは変わらずカップルだらけ。
その中男一人というのは、とんでもなく痛かった。
水牛は最後に記念撮影があるのだが、自分以外全員カップルや、家族で撮る中、自分だけ一人写真。
虚しいやら、恥ずかしいやら、何とも言えない気持ちになった。
記念で写真どうですかー?と言われ、2枚の写真を出された。一つは水牛車に乗った全員の写真と、自分と水牛二人だけのぼっち写真。
迷わず全員が写った写真を選んだ。
さて、水牛に乗った後は、フリーの時間となった。
ほとんどの人が自転車を借りて、島を一周したり、海岸に行ったりとエンジョイする中、何を思ったか、自転車ごときに金を払ってられるか!
なんてアホなことを考え、歩いて観光することに。
歩いて5分早々に徒歩を選んだことに後悔した。
暑い、とにかく暑いのだ。
石垣島周辺は気温が暑く、湿度も高い。そして紫外線は5倍ほど強いらしい。この紫外線のやばさは2日目に思い知ることになる。
うだるような暑さの中、運動靴で長ズボン、という、南国とは思えないような格好で歩き出す。
ただ観光をする。払った金の元をとる。それだけを一心に足を動かし、有名どころをいくつか回った。
西桟橋
コンドイビーチの猫
コンドイビーチに至っては、綺麗な砂浜ではあったが、水着もサンダルも持って来て居なかった自分は、ただ暑いだけの灼熱地獄。
木陰になっている屋根の下にたくさん居た猫だけが唯一の癒しで、
ビーチで泳ぐ観光客を、ただただぼーっと眺めるだけだった。
そもそも、石垣島に来ておきながら、サンダルや水着すら持って来て居ない自分がおかしいのだが、その時はもう灼熱地獄から逃げたい一心で、海にも入らず、ただ眺めて帰った。
竹富島に行ったら、絶対自転車を借りることをおすすめする。
歩いていると、竹富島に住んでいる小学生に何度かすれ違った。島の規模に対して、意外と生徒は多いらしい。
彼ら彼女らは、自分の住む島が住民の人口よりも観光客の方が多い。それも毎日大量にやってくるのを普段からみて何を思っているのだろうか。少し気になった。
なんだかやたらと疲れた竹富島の観光だったが、水牛車はよかった。
石垣島まで帰って来たら、夕食にいい時間。
とりあえず夕食はどこかいい場所で食べようと思い、適当に入ったお店で食べた。
入ったお店は石垣島 居酒屋|石垣ブルーさん
気前のいいおかみさんで、とても楽しく食事ができた。1日目で一番気楽に過ごせたのがここだったかもしれない。
マンボーなる刺身が有って、聞いてみたところ、よく知られているマンボーではなく、
アカマンボウと呼ばれる別の魚のことらしい。
赤みがマグロに似ていて、マグロよりも美味しいとか。
マンボー
実際食べて見ると、マグロの水っぽさが無く、とても美味しかった。
その他にも色々美味しくいただいた。
どれも美味しく、入ってよかったお店だった。
さて、あとは民宿に帰って終わりだが、帰って部屋に篭っていると、どうやら女性陣がみんなお帰りのようだった。
共有スペースでワイワイとしだす女性陣。彼女たちは自分よりも何日か早く民宿に入っており、すでに既知の存在。
そんな中今日やって来た人見知りが入っていけるはずもなく、ワイワイガヤガヤ楽しげに話す中、一人部屋の中でぼーっと過ごすのだった。
マジでいたたまれない。
出不精の人見知りには、民宿はハードだったかもしれない。
こんな感じで1日目が終了! 不安しか感じない1日目だった。